パレトリ覚書

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会試-正六品下

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豆知識:周幽王の幽とは諡号(しごう)であり、故人の生前の事績を評価に基づき贈られる名のことで、諡号を贈られることは古代中国においては王位継承権、即位が正当であることをしめすものであった。諡号には、美諡(上諡)、平諡(中諡)、悪諡(下諡)の3ランクに分かれている。周幽王の幽はこのうちの悪諡(下諡)にあたる。つまり、周幽王は最低ランクの王ということを表している。

 

周幽王と褒姒の物語

周幽王とは、西周最期の王であり、2番目の后である褒姒を寵愛するあまり西周が滅亡するきっかけを作ったことで知られている。褒姒は絶世の美女であり、笑うことがなかったという。

幽王は彼女の笑顔が見たいがために手を尽くしていた。ある日、幽王は敵の来襲を意味する狼煙を上げさせ、太鼓を鳴らし、兵を招集した。しかし実際は何も起きておらず、困惑し右往左往する兵達を見て、初めて褒姒は笑顔を浮かべた。それを見た幽王はその後度々狼煙を上げさせ、兵を招集することを繰り返した。それにより諸将は狼煙を信用しなくなっていった。

幽王はさらに褒姒を寵愛するようになり、とうとう王后(正妻)とその子の太子を廃し、褒姒を王后に、褒姒の子を太子にした。廃后の父はこれに怒り、西戎(=国外の遊牧民族、いわゆる蛮族)とともに反乱を起こし、攻め入った。これを見て幽王は狼煙を上げさせたが、幽王の遊びにより、狼煙を信用しなくなっていた諸将はいつもの遊びだろうと思い、招集に応じることはなかった。この反乱で幽王は殺され、褒姒も捕らえられ、ここに西周は滅びたのである。

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